いざ本番となれば…

先日、本番で力を発揮するための
稽古での工夫を投稿しましたが、
今回は、いざ本番となればです。

皆さんは、試合本番や審査本番で
良い剣道をしようとしていませんか?

これは個人的な意見ではありますが、
本番でそのようなことを考えると、
それが手枷、足枷となり、
やはり力を発揮することができなくなる
傾向があります。

良い剣道を心掛けるのは大切です。

前回の投稿の通り、
普段の稽古から本番を想定し、
その緊張感の中でも
正しく打突できるように
心掛けることは良いことだと思います。

しかし、いざ本番となれば話は別です。

本番でそんな事を考えていると、
必要以上に力が入ったり、
相手に集中できなかったりして、
力を発揮できない場合が多いからです。

普段から、良い剣道を心掛け、
正しく打突することを心掛けていれば、
身体はその動きを覚えています。

そして、わざわざ本番で考えなくても、
身体が覚えている通りに動けば、
良い剣道ができるはずです。

本番だからと意気込んだところで、
稽古で身に付けた以上のものは出ない
と思って下さい。

その動き、内容が悪かったら、
それは本番で悪いのではなく、
普段の稽古の内容が悪いということです。

江戸時代初期の剣豪、
宮本武蔵の言葉に、

「心、常に、道を離れず。」

「平常の身体のこなし方を
戦いのときの身のこなし方とし、
戦いのときの身のこなし方を
平常と同じ身のこなし方とすること。」

「あれになろう、
これになろうと焦るより、
富士のように黙って、
自分を動かないものに作り上げろ。
世間に媚びずに
世間から仰がれるようになれば、
自然と自分の値うちは
世の人がきめてくれる。」

という3つの言葉があります。
(他にも沢山名言を残してますが…)

普段の心の持ち方や考え方と、
普段の稽古での取り組み方が大切で、
それをしっかりやっていれば、
本番でも普段通りにやっているだけで、
あとは周りの人が勝手に評価して、
勝手に良かったとか、悪かったとか
判断してくれます。

良かったと評価されても、
それで終わりではなく、
続けて同じように、
正しい稽古を繰り返し、
更に上を目指す。
悪かったと評価されたら、
それを見直す。

それだけのことです。

瓜破剣道会

大阪市平野区にある 剣道会です。 子どもから大人まで、みんなで元気に稽古に励んでいます。

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