老剣士の掛け声 ワンワン
犬や猫がニャーとかクゥ~ンとか言って足元に来られるとおもわず顔がほころんだりましすが、愛犬がワンワンと言って一定の距離を置いて走り回ることがあります。
追いかけると捕まりません。引くとまた同じ距離でワンワン言います。フッと気を抜くとワッとかかってきます。
反撃しても・・・、ズッと同じことの繰り返しです。
これもまた心が癒されて相手をしてしまいますが・・・。
これが生き物の「間合い」です。
対戦相手が掛かってきても交わせる位置に自分を置いて、しかも自分は相手を一撃できる距離。
これが剣道の間合いです。
多くの場合「相手を一撃できる位置」取りも直さず打ちたいの気持ちが先走って相手の間合いに入ってしまうものですから
ガブッといかれます。
上で述べたように、仔犬はキャンキャン言いながらヒトの周りを飛び回りますが捕まえるのはなかなかです。犬に限らず動物はみな、生まれながらにこの間合いを身に着けて小さい時から誰に教わることなく稽古をしています。
さて人は・・・、間合いを忘れたように見えますが・・・・
老剣士は実は別な面で本能で持っていて日々訓練しているしぐさがあると思っています。
それは、
ここまでは言っていい、これを言うと相手を怒らせる。という
「気遣い」です。
・・・ここまで。
これ以上言うと間合いを保てません。
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