老剣士の掛け声 -まだ来るか!
「残心てなんかわかるか」と聞いたことがあります。
「コップの水をぶちまけてなお残っている水のことを言います」
と返ってきて目が点になりました。
う~む、・・・には違いないが。
稽古の興奮状態の中で、じゃぁ何をすること?
打ち終わった直後は体が崩れています。
「技の尽きたところ」ですから相手はすかさずを狙って打ち込もうとしてきます。
そこを、気を抜かず「参ったか!まだ来るか!」と気構える、ことです。
とまぁ、ここまでは老剣士でもできること。
残心は、本当はもっと難しい。
縁を切らない。
対戦相手は、無縁の人ですが、剣を合わせたのちは気を合わせ呼吸をあわせます。
そこに縁が生まれ攻め合いながら剣先で会話をするそうです。
打った!直後気が途切れます。そこで縁が切れてしまってはダメなんです。
「始め!」から「止め!」まで剣を合わせ気を合わせ攻め続けなければなりません。
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