老剣士の掛け声 ドタンバタンメン
掛け声は非常に大事な「技のひとつ」といってもいいようなモノです。
「勝利の雄叫び」と言う言葉がありますが、興奮すると大声を出したくなります。
逆も真なり。
大声を出すと興奮するように自分の体は出来ています。
普通に大声を出すと体中が緊張して硬くなってしまいますが、そこを訓練して剣先に力を集中させるのが剣道の発声です。
「面」と叫びます。竹刀が飛んで面を打ちます。右足が床を踏み鳴らします。文章にすると3つの要素が別々になってしまいますが、これを一つの動作にまとめると非常に大きな力が発揮されます。これが「気剣体の一致」です。
足が床にどたん、竹刀が面にばたん、遅れて「めぇ~ん」と、か細く叫ぶと、
「ナニやっとんねん!なにを、お前らそれ、ドタンバタンメンやゆうねん」
老剣士が習い始めたころよく言われました。
始めはなかなかできませんが、できるとこれなしに力が入りません。
見ていても気持ちのいい一打です。
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