偶然は準備のできていない人を助けない

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

長期間、稽古ができない日々が続きましたが、

やっと、稽古を再開することができました。


またこれから、一緒に頑張っていきましょう。


さて、タイトルの言葉は、

フランスの生化学者・細菌学者、

ルイ・パスツールの言葉です。


学生時代に指導した教授の一人に
「平凡である」
と評されたパスツールは、
後に数々の業績を残し、
「近代細菌学の開祖」
と評されるまでになりました。

そんなパスツールの名言の一つとして有名なのが、
「偶然は準備のできていない人を助けない」
です。

先日の稽古後にも少しお話をしましたが、

剣道の試合の試合時間というのは、

大人の試合でも一般的に多いのは5分です。

小学生なら2分、

中学生でも3分というのが一般的です。

そして、その短い試合時間の中で、

ほんの一瞬の相手の隙を捉えなくてはなりません。


相手に隙をつくらせるために、

こちらも攻めていくのですが、

そう簡単に相手も隙を見せてはくれません。


それでも、一瞬の隙を狙い続け、

いつでも打てる準備ができていないと、

いざ、隙ができた時に、

直ちに打ち込むことができません。

隙を見つけてから、「さあ、打つぞ!」では、

とても間に合わないのです。


更に付け加えると、

打てる準備というのは、

試合の時だけの話ではありません。


いざ、隙を見つけて、そこに打ち込んだとしても、
正確な竹刀操作や体さばきなど、
所謂、「気剣体の一致」した技が出なければ、
やはり一本をとることはできません。

いざというときに、咄嗟に出した技が、
正しく「気剣体の一致」した技になるかどうかは、
普段の素振りや稽古の積み重ね以外にないのです。


逆にいうと、それだけの準備をして、

はじめて、チャンスをモノにできるだけの

可能性があるということなのです。


いつかやってくるチャンスを、
逃すことなく掴むためには、
普段から準備を怠らないことが大切なのです。

いつかやってくる、ほんの一瞬のチャンスを、
しっかりと掴み取れるように、
普段からしっかりと準備をしてください。

瓜破剣道会

大阪市平野区にある 剣道会です。 子どもから大人まで、みんなで元気に稽古に励んでいます。

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